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J-GLOBAL ID:201002224170111352   整理番号:10A0216764

(-)-エピガロカテキン-3-ガレートはc-Jun N末キナーゼ燐酸化を介しトロンビン/パクリタキセル誘導内皮組織因子発現を低下する

(-)-Epigallocatechin-3-gallate decreases thrombin/paclitaxel-induced endothelial tissue factor expression via the inhibition of c-Jun terminal NH2 kinase phosphorylation
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資料名:
巻: 391  号:ページ: 716-721  発行年: 2010年01月01日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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パクリタキセル溶出ステントを有する患者は,二重抗血小板治療の早過ぎる中断またはクロピドグレル耐性により生じるステント血栓の懸念がある。この研究では,ヒト大動脈内皮細胞(HAEC)におけるトロンビン/パクリタキセル誘導内皮組織因子(TF)発現に与える(-)-エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)の影響を検討した。25μmol/Lの濃度のEGCGは,6時間までHAECに対し毒性を示さなかった。25μmol/Lの濃度で,EGCG前処理は,トロンビン刺激およびトロンビン/パクリタキセル刺激内皮TF蛋白質発現の両方を強く阻害した。トロンビンとトロンビン/パクリタキセルは,対照と比べTF活性を2.6と2.9倍増加した。EGCG前処理は,それぞれトロンビンとトロンビン/パクリタキセル処理でのTF活性を29%と38%低下した。リアルタイムポリメラーゼ鎖反応(PCR)は,トロンビンとトロンビン/パクリタキセルが,対照と比べTF mRNA発現を3.0と4.6倍誘導することを示した。EGCG前処理は,それぞれトロンビンとトロンビン/パクリタキセル処理でのTF mRNA発現を82%と72%低下した。c-Jun N末キナーゼ阻害剤,SP600125は,トロンビン/パクリタキセル誘導TF発現を低下した。更に,EGCGは,JNKの燐酸化を,60分でトロンビン/パクリタキセル刺激HAECの49%に有意に阻害した。免疫蛍光分析は,トロンビン/パクリタキセル刺激内皮細胞におけるP65 NF-κB細胞核転移に与えるEGCGの阻害効果を示さなかった。結論として,EGCGはJNK燐酸化の阻害を介し,トロンビン/パクリタキセル刺激内皮細胞においてTF発現を阻害する。EGCGの特異な性質は,EGCGとパクリタキセルを共溶出することにより,新しい薬剤溶出ステントの開発に用いることができる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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生薬の薬理の基礎研究 

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