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J-GLOBAL ID：201002224510921117   整理番号：10A0710031

1.日本海における成長段階別の回遊様式の把握(1)年齢別の分布・回遊様式の把握 1)年齢別回遊群について

著者 (4件)： 前田英章 (福井県水試) ,  渡辺健 (富山県農林水産総合技セ 水研) ,  井野慎吾 (富山県農林水産総合技セ 水研) ,  奥野充一 (石川県水産総セ)
資料名： 水産総合研究センター研究報告  (Bulletin of Fisheries Research Agency)
号： 30  ページ： 5-10  発行年： 2010年06月25日 
JST資料番号： L4476A  ISSN： 1346-9894  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ブリ若齢魚の回遊範囲を解析するため,2006年5月~2008年12月に秋田県男鹿市沖,新潟県粟島沖,石川県輪島沖,福井県茱崎沖・美浜沖で定置網により漁獲された0~1歳魚121個体にアーカイバルタグ,1759個体にダートタグを装着し,遊泳水深・水温,再捕位置を把握した。1歳魚の再捕位置は,男鹿沖で放流した場合のみ広範囲にわたっていたが,他の放流海域では放流海域とその隣接海域にほぼ限られていた。能登半島以西の若狭湾付近~隠岐諸島では年代による移動状況に変化は見られないと考えられた。能登半島以北で放流した個体は能登半島以北で越冬し,それ以降も能登半島以西への移動は見られず,1970~1980年代とは異なる1960年代以前と同様の回遊様式を示し,環境要因の変化が影響している可能性が考えられた。

シソーラス用語： 日本海 ,  *成長段階 ,  回遊 ,  分布 ,  *ブリ ,  標識 ,  再捕 ,  石川県 ,  *生物移動
準シソーラス用語： アーカイバルタグ ,  環境要因 ,  *若齢 ,  *年代 ,  能登半島 ,  *標識放流

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  動物生態学一般  (EE03010W)

引用文献 (49件)：

• 有元 操, 津崎龍雄, 宿輪 仁, 1987: ブリの親魚養成と自然産卵. 栽培技研, 16, 63-79.
• 浅見忠彦, 花岡藤雄, 松田星二, 1967: 産卵および発生初期の生態ならびにモジャコの標識放流に関する研究. モジャコ採捕のブリ資源に及ぼす影響に関する研究. 農林水産技術会議成果シリーズ, 30, 1-61.
• 原 哲之, 1990: 日本海沿岸域におけるブリ成魚漁獲量の年変動について. 日水誌, 56, 25-30.
• 原 哲之, 村山達郎, 1992: 日本近海におけるブリ来遊量の長期変動. 日水誌, 58, 2219-2217.
• 原田輝雄, 1966: ブリの増殖に関する研究, 近大水研報, 1, 1-275.

タイトルに関連する用語 (7件)： 日本海 ,  成長段階 ,  回遊 ,  様式 ,  把握 ,  年齢 ,  分布