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J-GLOBAL ID：201002224537768825   整理番号：10A1456186

ME6N液晶溶液に対する液相秩序化と動力学のRaman分光法研究:高希釈での単純分子挙動へのアプローチ

Raman Spectroscopic Studies of Liquid Phase Ordering and Dynamics for Solutions of ME6N Liquid Crystal: The Approach to Simple Molecule Behavior at High Dilutions

著者 (2件)： GIORGINI Maria Grazia (Universita di Bologna, Bologna, ITA) ,  MUSSO Maurizio (Univ. Salzburg, Salzburg, AUT)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 114  号： 44  ページ： 14012-14019  発行年： 2010年11月11日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： CCl₄中ME6Nのモル分率x=0.12~0.007範囲で5種類のME6N溶液に対する2235/cmのν(C≡N)バンドで等方性Ramanプロフィルを測定後,時間Fourier変換により対応振動相関関数C_v(t)を得た。CCl₄溶液中ME6Nは振動減衰が単純液体に対し予測Kubo形を取る極限希薄に至るまで液晶溶液中擬似ネマチック分域を持続する程度のプローブとして使用できる4-ヘキシル安息香酸4-シアノフェニルである。希釈による位相ずれ時間τ_v増加はこの濃度範囲(x<0.5)に対するゆらぎ相関モデルによって予測された非単調濃度依存性挙動に従う。単一緩和過程から環境変調が生じる仮定に基づいて,e^-t/τcが単純液体に適用されるKubo確率理論内でC_v(t)解釈は環境相関時間τ_cが1.16psになる最大希薄溶液を除いて不適切であることが分かった。一方,ME6N/CCl₄溶液に対する振動相関関数が全体の濃度範囲でRothschildの提案アプローチに従うことを見いだした。拡張指数関数減衰e^X(X=(-t/τ₀)^α)によって記述される環境変調過程に基づき,その理論はこの事例のように擬似ネマチック分域の持続がもたらした緩和過程の分布から生じる振動緩和関数の解釈に対して一層適切である。希釈により散逸パラメータαと平均相関時間τ₀はそれぞれ累進的増加と減少し,Kubo理論が与えたように単純液体に対する適切値,すなわちαは1とτ₀は1.16psに収束する傾向がある。緩和時間確率分布h(τ)は希釈と共に累進的に縮化し,シフトダウンする。希釈によるαとτ₀とパラメータ及び文脈上h(τ)の進化は複雑液体が単純液体条件を達成する方法の完全絵図を提供した。

シソーラス用語： *ネマチック相 ,  *規則化 ,  液相 ,  *希薄溶液 ,  脂肪族塩素化合物 ,  Ramanスペクトル ,  時間依存性 ,  相関関数 ,  Kubo公式 ,  デフェージング ,  ゆらぎ ,  濃度依存性 ,  緩和現象 ,  確率論 ,  応答関数 ,  散逸系 ,  確率分布 ,  緩和時間 ,  モル分率 ,  Fourier変換
準シソーラス用語： 位相ずれ ,  拡張指数関数 ,  確率理論 ,  緩和過程 ,  緩和関数 ,  希釈液 ,  希釈効果 ,  相関時間 ,  秩序化

分類 (2件)： ネマチック相  (BK03020W) ,  有機化合物の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル  (BM08064T)

物質索引 (2件)： 4-ヘキシル安息香酸4-シアノフェニル ,  四塩化炭素

タイトルに関連する用語 (10件)： 液晶 ,  溶液 ,  液相 ,  秩序化 ,  動力学 ,  Raman分光法 ,  研究 ,  希釈 ,  分子 ,  挙動