抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多数のPE(Processing Element)を持つ並列プロセッサにおいて,PE間を接続する相互結合網は重要な構成要素であり,データ転送処理はアプリケーション実装において性能に影響を与える。しかし,応用によっては並列度が低下し,逐次処理が増加することで性能低下の要因となる。本研究では,株式会社ルネサステクノロジ社が開発した組み込み向けSIMD型アクセラレータであるMXコアにおいて,集中制御型のPE間データ転送および分散制御型のデータ転送について配線構造の定式化を行う。また,PE間データ転送問題を2種類の部分問題に分け,ルーティング手法を提案し評価する。規則的な転送処理および複雑なデータ転送が必要な処理を用いてルーティング手法の評価を行った結果,集中制御,分散制御の両制御においてそれぞれ効果的なデータ転送制御が行えたことを示した。また,複雑なデータ転送処理の評価において,分散制御の転送回数は集中制御時より90%削減することができた。(著者抄録)