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J-GLOBAL ID:201002225005648232   整理番号:10A0625870

ホスファチジルアルコール:ドメイン形成特性とステロールとの相互作用に及ぼす頭部の大きさの影響

Phosphatidyl alcohols: Effect of head group size on domain forming properties and interactions with sterols
著者 (3件):
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巻: 1798  号:ページ: 1615-1622  発行年: 2010年08月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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sn-3連結リン酸と結合したアルコール頭部の大きさが異なるホスファチジルアルコールの膜特性とステロール相互作用をこの研究で調べた。興味のあるホスファチジルアルコールはジパルミトイルのメタノール(DPPMe),エタノール(DPPEt),プロパノール(DPPPr)またはブタノール(DPPBu)頭部を有する誘導体である。アルコールの存在下,ホスホリパーゼDの反応により膜で生じ得るため,ホスファチジルアルコールは生物学的に関連性がある。純粋なホスファチジルアルコールと,1,2-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DPPC)またはコレステロールとの混合物の融解挙動を,高感度示差走査熱量測定法(DSC)を使って評価した。DPPMeが最も高い融解温度(約49°C)を示したが,他のホスファチジルアルコールはDPPCとよく似た融解温度(約40~41°C)を示した。DPPMe以外の全てのホスファチジルアルコールはDPPCとの良好な混和性を示した。多層二分子層小胞での融解挙動と膜秩序に及ぼすコレステロールの影響を1,6-ジフェニル-1,3,5-ヘキサトリエン(DPH)の定常状態異方性とDSCを使って評価した。DPPCと比較すると,液相でのコレステロールの秩序化の影響は全てのホスファチジルアルコールで低く,頭部の大きさが増すにつれ減少した。複合二分子膜でのホスファチジルアルコールを含む秩序化ドメイン形成をDPHまたはステロール類似物のコレスタ-5,7,(11)-トリエン-3β-オール(CTL)の蛍光消光を使って測定した。ホスファチジルアルコールはステロールに富んだ秩序化ドメインを形成しないと思われたが,DPPMeとDPPEtは調べた温度窓(10~50°C)で秩序化ドメインを形成すると考えられた。ホスファチジルアルコールを含む二分子膜へのCTLの分配はDPPMeとDPPEtでわずかに増加したが,一般的に,ホスファチジルアルコールに対するステロールの相互作用は弱いか好ましくないものであった。同一のアシル鎖構造を有するホスファチジルアルコールの生物物理的特性とステロール相互作用特性は頭部の大きさに著しく依存していることを結果から示した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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