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J-GLOBAL ID：201002225090671884   整理番号：10A1619666

VEGFはPI3-K経路の活性化とp38MAPKの阻害を介してin vivoでの慢性的興奮毒性から脊髄運動ニューロンを保護する

VEGF protects spinal motor neurons against chronic excitotoxic degeneration in vivo by activation of PI3-K pathway and inhibition of p38MAPK

著者 (3件)： TOVAR-Y-ROMO Luis B. (Universidad Nacional Autonoma de Mexico, MEX) ,  TOVAR-Y-ROMO Luis B. (Institutos Nacionales de Salud, Mexico, MEX) ,  TAPIA Ricardo (Universidad Nacional Autonoma de Mexico, MEX)
資料名： Journal of Neurochemistry  (Journal of Neurochemistry)
巻： 115  号： 5  ページ： 1090-1101  発行年： 2010年12月 
JST資料番号： B0504B  ISSN： 0022-3042  CODEN： JONRA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 著者等は,家族性筋萎縮性側索硬化症に対するVEGFの神経保護作用の機序を解明する目的で,ラットにおけるAMPA誘導の後肢麻痺に対するVEGFの神経保護作用を検索した。成熟ラットの脊髄運動ニューロンには,VEGFに対するチロシンキナーゼ受容体-2が発現していて,これを阻害すると,運動ニューロン細胞死と運動麻痺に対するVEGFの保護作用が減弱されることが分かった。更に,VEGF受容体2(VEGFR2)で活性化されるルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)の阻害はVEGFの神経保護作用を完全に阻止した。一方,MAPKKの阻害の効果は部分的であった。著者等は,AMPAはp38MAPKリン酸化を増加させ,VEGFはこの効果を遮断することを見出した。更に,p38MAPKの阻害はAMPAによる筋麻痺を防止することも見出した。これらから著者等は,VEGFR2とPI3Kの活性化及び,p38MAPKの阻害は筋萎縮性側索硬化症の重要な治療標的になる可能性があると結論した。

シソーラス用語： *VEGF ,  ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ ,  細胞情報伝達 ,  p38MAPキナーゼ ,  神経毒性 ,  *筋萎縮性側索硬化症 ,  脊髄 ,  運動神経 ,  ラット ,  チロシンキナーゼ ,  受容体型チロシンキナーゼ ,  細胞死 ,  MAPキナーゼキナーゼ ,  リン酸化 ,  グルタミン酸受容体 ,  免疫染色 ,  病態モデル ,  ラクタム ,  酸素複素環化合物 ,  アミノカルボン酸 ,  第一アミン ,  脂肪族化合物 ,  スルホキシド ,  ケトン ,  芳香族アミン ,  フェノールエーテル ,  芳香族縮合化合物 ,  エーテル ,  脂肪酸 ,  ラクトン ,  ジエン ,  エノン ,  ジケトン ,  第二アルコール ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： SOD1 ,  回転棒動作テスト ,  後肢麻痺 ,  神経保護作用

分類 (3件)： 中枢神経系  (EJ12030F) ,  神経の基礎医学  (GN01020W) ,  生物学的機能  (EB02020R)

物質索引 (7件)： AMPA ,  DMSO ,  LY-294002 ,  PD-98059 ,  SB-203580 ,  SU-1498 ,  ウォルトマンニン

タイトルに関連する用語 (9件)： VEGF ,  PI3-K ,  経路 ,  活性化 ,  p38MAPK ,  阻害 ,  慢性 ,  興奮毒性 ,  脊髄運動ニューロン