抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では標題の官能基導入型ポリアルキルメタクリレート(PAMA)添加油の油膜形成能とトラクションに及ぼす官能基の種類,アルキル基の種類,官能基のモル濃度,分子量の影響について実験的に検討した。実験では油膜厚さとトラクションについて測定し,ディスクオンローラ試験機の周速0.01m/s以下の範囲で得た主な知見を次に示した。1)官能基モル濃度9%を導入したPAMA添加油では,ジメチルアミノエチル基導入タイプの油膜がやや厚く,水酸基導入タイプがやや薄めの値を示すこと,また官能基によるトラクションの大小関係は油膜厚さのそれと同じであること,2)同一官能基導入品で比較すると,高モル濃度品の方が低モル濃度品に比べて油膜形成能に優れていること,一方,トラクションに対する官能基モル濃度の効果は,水酸基導入タイプではやや増大,ジメチルアミノエチル基ではやや低下傾向を示すこと,3)ジメチルアミノエチル基導入のPAMA添加油では,共存するアルキル基は,枝分かれ構造の方が油膜形成能に優れていること,この傾向は高分子量化でより顕著に現れること,4)部分EHL領域での摩擦挙動には,EHLトラクション係数,境界摩擦係数と固体接触部の割合の他に,官能基の種類に依存する薄膜潤滑部の摩擦係数が関与することなど。