抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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構造物の維持管理は,従来は事後保全を中心として対症療法的に行われてきたが,維持管理予算のコスト縮減が求められる時代では,調査点検と予防保全による適切な維持管理が求められる。そのためには,構造物の「要求寿命」をあらかじめ設定し,構造物の劣化速度や劣化の許容限界を定めるシミュレーション技術が伴っていることが必要である。補修計画では,補修による目標とする構造物の性能回復水準と補修後の耐用年数を定め,劣化原因に適合した補修工法を選定し,補修材料の仕様や施工方法を決定することが極めて重要である。補強計画では,補強による目標とする耐荷性能快復水準を定め,適合した補強工法を選定し,補強設計を行って作用荷重に対する耐荷性能の回復・向上の度合いや劣化度の評価判定・劣化原因その他を決定するなどが重要である。また,公共インフラを効率的かつ効果的に維持管理するためには,維持管理の意思決定過程の客観性や説明責任の向上を図ることが重要な課題であり,維持管理方針としてアセットマネジメントを導入することを明確に意思表明し組織化することが必要である。