抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ランドスケープ研究の諸分野のなかでも「公園緑地の計画と管理」は実学としての色合いが濃く,社会からの影響を強く受ける分野である。この2年間の当該分野の研究と実務に影響を与えた社会の趨勢を列挙すれば,新自由主義の進展に伴う規制緩和の流れ,市民参加の発展と「新しい公共」の考え方の台頭,人口減少や国・自治体の財政規模の縮小等を背景とする,新規建設からマネジメント重視への計画論の転換などがあげられる。こうしたなか,この2年間はとくに,1)公園緑地のガバナンス論,2)利用者からみた公園緑地の評価,3)時代要請に対応した公園緑地の計画・管理の新視点の提示の3点において研究の蓄積が見られた。これは,上記の社会的背景が,公園緑地を計画・管理するための枠組みの再構築や,マネジメントの基盤となる科学的根拠の蓄積を促したことによるものと考えられる。本稿では,前回レビューを引き継ぎ,英文誌も対象に含み,この2年間の研究を概観した。