文献

J-GLOBAL ID：201002225993913698   整理番号：10A0259942

調整したRaman分光法でのオンライン蛍光抑制

Online Fluorescence Suppression in Modulated Raman Spectroscopy

著者 (5件)： DE LUCA Anna Chiara (Univ. St Andrews, Fife, GBR) ,  MAZILU Michael (Univ. St Andrews, Fife, GBR) ,  RICHES Andrew (Univ. St Andrews, Fife, GBR) ,  HERRINGTON C. Simon (Univ. St Andrews, Fife, GBR) ,  DHOLAKIA Kishan (Univ. St Andrews, Fife, GBR)
資料名： Analytical Chemistry  (Analytical Chemistry)
巻： 82  号： 2  ページ： 738-745  発行年： 2010年01月15日 
JST資料番号： A0395A  ISSN： 0003-2700  CODEN： ANCHAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Raman分光法は非弾性的散乱した光子の検出に基づくことからRamanスペクトルは対象試料の固有分子フィンガープリントを構成し,その化合物についての詳細情報を与えることができる。またRaman分光法は非破壊であり,生理学的条件を維持できることから単細胞の化学過程について考察することもできる。単細胞のラベルなし化学的キャラクタリゼーションは生物医学研究において重要であるが,蛍光バックグラウンドの存在によってしばしば妨害されるため,本研究では蛍光バックグラウンドからRamanスペクトルをフィルタリングするRaman分光技法を示した。これはレーザ波長の周期的調整によって蛍光バックグラウンドは変化しないが,Raman散乱がシフトすることに基づくもので,蛍光染料溶液中に懸濁させた2μmサイズのポリスチレンビーズの調整Raman信号及びシフト励起Raman示差分光信号を変調速度の関数として解析したところ,最高変調速度での調整Ramanスペクトルの信号対雑音比がシフト励起Raman示差分光のそれよりも高いことが分かった。この調整Raman分光法を評価するためにチャイニーズハムスター卵巣細胞に適用し,チャイニーズハムスター卵巣細胞膜,細胞質及び細胞核からの個別スペクトルを解析した結果,細胞からの化学情報取得を妨害する蛍光バックグラウンドが低減されていることが明らかになった。

シソーラス用語： *Raman分光法 ,  *Ramanスペクトル ,  *蛍光 ,  *バックグラウンド ,  *抑制 ,  フィルタリング ,  Raman散乱 ,  スペクトルシフト ,  周波数シフト ,  蛍光染料 ,  ポリスチレン ,  粒状材 ,  光変調 ,  SN比 ,  CHO細胞 ,  細胞構成体 ,  オンライン処理 ,  データ解析 ,  主成分分析
準シソーラス用語： ポリスチレンビーズ

分類 (2件)： 分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  分子スペクトル一般  (BH06010X)

タイトルに関連する用語 (3件)： Raman分光法 ,  オンライン ,  蛍光