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J-GLOBAL ID:201002226495771904   整理番号:10A0859103

亜熱帯の沖縄本島のブナ科の成熟殻斗果の年ごとの変動と季節落下パターンおよび殻斗果に外寄生する昆虫相の調査

Annual fluctuation and seasonal falling pattern of mature acorns of the beech family and a survey of their acorn-infesting insect fauna on subtropical Okinawa Island
著者 (6件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: 231-249  発行年: 2010年04月30日 
JST資料番号: L1852A  ISSN: 0917-415X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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3種のブナ科(ブナ科;Lithocarpus edulis,Castanopsis sieboldii,Quercus miyagii)の樹木からの落下殻斗果の数とそれらの殻斗果を食べる昆虫の調査を,2000年と2005年の間の亜熱帯の沖縄本島で行った。2001年に最大数のL.edulisの殻斗果が落下する一方,2005年には数個の殻斗果しか落ちず,他の年には小さな年ごとの変動しかなかった。C.sieboldiiの殻斗果の生産は繰り返し同調し豊富であり,2000年と2003年に多数の落下殻斗果が見られた。Q.miyagiiは2000年と2005年に多数の落下殻斗果を生じたが,2002年と2004年には全く集まらなかった。成熟した落下殻斗果の最大産生年は,3種の間で,この6年の研究期間の間に一致しなかった。11種の殻斗果摂食昆虫が確認された。5種は甲虫目,3種は鱗翅目,2種は膜翅目,そして1種は双翅目であった。Curculio hilgendorfi,Poecilips cardamomi,P.graniceps,そしてP.variabilisは,3種全ての樹木種の殻斗果に損傷を与える一方,P.advenaはC.sieboldiiとQ.miyagiiの殻斗果のみに損傷を与えた。Neoblastobasis biceratalaはC.sieboldiiとQ.miyagiiの殻斗果に損傷を与えるが,Camptomastyx sp.とTortricidae(Olethreutinae)sp.はC.sieboldiiのそれらのみに損傷を与えた。Cynipidae sp.1はL.edulisに損傷を与え,Cynipidae sp.2はQ.miyagiiに損傷を与える一方,Tipulidae sp.はL.edulisとQ.miyagiiに損傷を与えた。本研究は,沖縄本島におけるP.cardamomi,P.graniceps,P.variabilis,そしてN.biceratalaの存在を初めて記述する。加えて,散布後の殻斗果摂食群(PAF群)の方が,成熟殻斗果摂食群(MAF群)より多くの種が存在し,この群の差は亜熱帯の沖縄本島と温帯の間の差を表すことが推測される。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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異種生物間相互作用  ,  個体群生態学 
引用文献 (54件):
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