脂質過酸化産物,4-ヒドロキシ-2-ノネナールによる赤血球膜におけるスペクトリンの共有結合修飾

ARASHIKI Nobuto; OTSUKA Yayoi; ITO Daisuke; YANG Mira; KOMATSU Tomohiko; SATO Kota; INABA Mutsumi

文献

J-GLOBAL ID：201002226673423966 整理番号：10A0108498

脂質過酸化産物,4-ヒドロキシ-2-ノネナールによる赤血球膜におけるスペクトリンの共有結合修飾

The covalent modification of spectrin in red cell membranes by the lipid peroxidation product 4-hydroxy-2-nonenal

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資料名：
巻： 391 号： 3 ページ： 1543-1547 発行年： 2010年01月15日
JST資料番号： B0118A ISSN： 0006-291X 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

スペクトリンは,膜脂質との直接会合および蛋白質-蛋白質相互作用を介し,赤血球膜を強化する。スペクトリンの消失は,膜の安定性を低下し,各種の型の遺伝性球状赤血球症を生じる。しかしながら,後天性スペクトリン損傷は,あまり知られていない。ここでは,ヒト赤血球のα-とβ-スペクトリンが,脂質過酸化産物,4-ヒドロキシ-2-ノネナール(HNE)の主な標的であることを,免疫ブロッティングおよび質量分析により示した。スペクトリン(特にα-スペクトリン)および何種類かの他の膜蛋白質のHNE付加物量は,MgATP非存在下で調製した,赤血球膜ゴーストのHNE処理後に増加した。これとは異なり,MgATP存在下での赤血球膜ゴーストは,HNE付加物生成を低下し,β-スペクトリンの優先的な修飾およびHNE修飾スペクトリンの橋架け結合が増加した,完全な赤血球のHNE曝露は,HNE-β-スペクトリン修飾の同様の優先性で,選択的なHNE-スペクトリン付加物生成を生じた。これら所見は,NHE付加物が,赤血球の骨格蛋白質と脂質二重層の間の界面のスペクトリンで優先的に生じ,HNE-スペクトリン付加物凝集が,生理的と疾患状態で損傷したスペクトリンと膜脂質の押し出しを生じることを示す。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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細胞構成体一般 , 生体膜一般

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