抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境対策の一環としてバイオ燃料が普及しつつあるが,これらのバイオ燃料は危険物に該当するので,それらの危険性の把握及び安全性の確保を図る必要があり,それらの検討結果を報告した。はじめに,バイオマスの活用推進に関して平成21年9月12日に施行されたバイオマス活用推進基本法を中心に基本計画の策定状況を示した。次に,国内のバイオ燃料の導入状況として,バイオ燃料の種類(E3,ETBE含有ガソリン,B3,BDF,E10),国内で利用されているバイオ燃料(E3,ETBE含有ガソリン,B5の3種),国内の生産量などを示した。更に,バイオ燃料の安全対策として,1)バイオエタノールを用いるバイオ燃料,2)BDFを用いるバイオ燃料につき検討結果を示した。1)では,E3及びETBEを含有するガソリン,今後流通が見込まれるE10を取扱う施設の安全対策につき危険物施設の構成部材への影響,消火器及び消火設備の有効性,流出防止対策の有効性の検討結果を示し,基本的には従来の安全対策で対応できるが,消火器は耐アルコール型のものにする必要があることなどの指摘を示した。2)では,上記の1)と同様に施設の安全対策の検討を実施し,特段の問題はないことを確認したが,BDFの製造過程で使用するエタノールが完全に除去されない場合の対応を示した。