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J-GLOBAL ID:201002227184279778   整理番号:10A0978651

部材軽量化に向けた 難成形材の特性と加工技術 解説2 アルミニウム合金板材の特性とプレス成形における留意点

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巻: 25  号: 10  ページ: 029-033  発行年: 2010年10月01日 
JST資料番号: X0147A  ISSN: 0912-5582  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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Mnを添加した3000系合金,Mgを添加した5000系合金,溶体化・焼入れと時効処理を施した析出硬化型合金の6000系合金について,特徴と用途を紹介し,現状の課題と検討状況を概観した。一般的にアルミニウム合金板材は,鋼板と比較して剛性や形状凍結性に劣り,塑性異方性指数r値が低く,成形可能領域が狭いことからプレス成形性に劣る。アルミニウム合金板材のr値を高め,鋼板に匹敵するプレス成形性を獲得する製造プロセスの検討がNEDOプロジェクトとして進められた。異周速圧延機を用いて,アルミニウム合金板圧延板に強い剪断変形を与えることにより,鋼板に近い集合組織が得られつつある。一方,特殊な加工技術として,高温域で得られる高延性に注目した高温ブロー成形が検討され,新材料が開発されて,トランクリッドとフェンダーが量産車に適用された。アルミニウムは金型表面に凝着しやすいので,ラップ仕上げによる滑らかな金型表面を必要とし,部分的に強い面圧がかかって潤滑油膜切れが生じないよう注意が求められる。アルミニウム表面は硬い酸化皮膜に覆われているため,金型の摩耗も意外と早い。これまでの潤滑油に替えて,固形潤滑剤の塗布や金型表面のDLCなどの皮膜の効果が報告され,サーボプレスを用いたアルミニウム板材の成形試験では,高速で成形すると深絞り性が改善される結果が得られている。
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