抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「排出量取引(Emission Trading)」の仕組みと関連する基本的な理解,ある種の誤解など光と影に関して解説した。排出枠の遵守に法的拘束力(法的義務)を課し,市場での取引が認められるような制度設計とすることにより,この取引に意味がもたらされる。その結果,各企業が自社の削減コストとの関係で,他社の排出枠の余裕分を排出権として安価に購入できるという選択を採ることができるため,社会全体のコストを削減できると期待される。しかし,欧州においては混乱が目立ち,メリットが見えてこない。制度設計の中で相当緻密に構築する必要がある。特に,排出枠割当ての方法は大きな課題である。最初の制度設計を間違えると改良に伴う追加的な社会コストは高くつくので,入口において慎重な議論が必要である。