抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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未処理ファイバーとアセチル化ファイバーをオゾン処理し,ファイバーボードを製造した。オゾン処理がPMDI(poly-methylene diphenyl diisocyanate)およびフェノール樹脂を用いたボードの耐久性に及ぼす効果を調べた。耐久性を調べるためにASTM6 サイクル促進劣化試験を実施したが,促進劣化試験後に,過度のオゾン処理によりPMDIを用いたボードの剥離強さ(IB)の低下は顕著であった。PMDIのイソシアネート基と木材の水酸基との化学結合の可能性は低く,オゾン処理により導入されたカルボキシル基が多くのイソシアネート基と反応し,PMDIの硬化を阻害したと考えられる。一方,適切なオゾン処理によりフェノール樹脂を用いたアセチル化オゾン処理ボードのIBは増加し,防蟻性も向上した。またフェノール樹脂に高い耐朽性があることが明らかとなり,フェノール樹脂とアセチル化処理,オゾン処理の組み合わせは防蟻性・耐朽性でも高い効果があった。(著者抄録)