抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地中海中央部に位置する人口の密なマルタ諸島の86回の宗教的な祭り(festas)は6月から10月の夏の間に行われ,1回の祭りの期間中,3日以上の地上及び空中花火のショウが行われる。PM
10とその中に含まれる火工品組成物に使用される材料であるAl,Ba,Cu,Sr及びSbを比較することによって花火の大気質に及ぼす影響を評価した。PM
10はマルタ(都市背景サイト)とGozo(農村サイト)の主に2つのサイトで,59回の祭りが行われた2005年7月~8月と,わずか11回の祭りが行われた2005年9月~10月にかけて捕集した。マルタとGozoの両方で,週平均として測定されたPM
10と金属濃度レベルは9月~10月に比較して7月~8月の方が有意に高く,PM
10と全金属含有量との間には強い相関があった。また,マルタのダストに対しては,Al,Ba,Cu及びSrは相互に強い相関を示し,また5種類の全金属濃度とも強い相関があった。マアルタにおいて2006年4月に測定された同じパラメータは前年の10月に得られた値と同様なレベルであった。7月~8月におけるマルタの都市域背景サイトからのダスト中のBaとSbレベルは,交通の激しいロンドンからのPM
10中で最近報告された値と同程度か高い値を示し,このことから,これらの金属はブレーキライナー等の道路脇物質からの発生源によって局所的に支配されているのではなく,花火からの粒子状物質によって支配されているようである。この研究から,festa花火ショウは毎年長期間にわたって,PM
10が頑固な大気質問題になっているマルタの浮遊粒子状物質に有意に寄与していることが示された。ダスト中における高濃度のBa,及び特に発癌物質の可能性のあるSbの存在は健康上の関心事である。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.