抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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かつての都市圏での住宅地の構造は,郊外が増加人口を吸収してきた.しかし,近年の住宅供給の動向はこれまでの傾向を変えつつある.バブル経済の崩壊以降,大都市圏だけではなく,地方都市でも中心部での人口の増加の傾向が認めれる.本論の目的は,対象地域としては福岡市を取り上げて,都心居住者の住民特性を踏まえて居住地選択の要因を各地の居住者へのアンケートを実施した結果のデータを基にして,都心居住者の住民属性を明らかにすることである.もう一つは,住民属性を踏まえて居住地選択の要因を検討し,都心居住が選択されるメカニズムを考察することも研究の目的である.ここで,地方中核都市を対象地域として選択したのは,大都市圏とことなり,都心の範囲の特定が容易であり,住民属性や住宅の価格等の関係を分析しやすい.福岡をはじめとする,地方中核都市は,比較的コンパクトな構造を持っている.また,中核都市では,バス路線が主流で,鉄道路線の影響が少ないなどの理由による.
