抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エジプトでは,国内における降水量がきわめて少なく,ほとんどの水資源をナイル川に依存している。今後の急速な人口増加等によって,エジプト国内の水需要が増大することから,新規水資源開発と既存の水利用の効率化が急務となっている。そのため,エジプト政府は,1980年代からUSAID(米国国際援助庁),世界銀行,KfW(ドイツ開発銀行)等の支援によって,既存農地における水利用効率を向上させるための灌漑改善事業(IIP)を積極的に推進してきている。水利用効率向上のために,連続灌漑とsingle point liftingという新しい手法を導入しようとしてきたが,農民水利組織が十分に機能していない等の理由によって,その効果が十分に発現されていない。そのため,本報では,エジプトにおけるIIPの詳細について整理するとともに,その効果と課題について考察した。(著者抄録)