抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスクロマトグラフィー(GC)において初期に抽出される3つの豊富な転位オレアノイドトリテルパンをニジェールデルタの油から単離し,核磁気共鳴(NMR)分光を用いて同定した。NMRデータはこのうちの2つについて,以前の文献で観測された1(10→5)アベオ-3β-メチル-24β-ノル-18α(H)-オレアナン及び5(4→3)アベオ-3α(H),5β(H),18α(H)-オレアナンという,X線結晶学及び合成標準との比較に基づく同定を裏付ける。第3の化合物は新たな転位オレアナンの3α,5β-ジメチル-23α,25-ジノル-10β(H),18α(H)-オレアナンであり,オレアナン構造でのC-4にあるメチル基の一つがC-3にシフトし,また別の一つがC-10からC-5にシフトしている。アンゴラ,カナダ,ギリシャ,インド,インドネシア,イラン,ニュージーランド,ナイジェリア,ベトナムからの白亜紀後期あるいは第三紀起源の25の油中での,これら3つの転位オレアナン及び他のまだ同定されていない転位オレアノイドC
30トリテルパンを,逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC),GC質量分析(GC-MS)及びGC-MS-MSを用いて調べた。転位オレアナン及び仮に転位teraxastaneとする化合物の質量スペクトルを報告する。転位オレアナン及び他の転位トリテルパンはおそらく,C-3で官能化された高等植物のトリテルペノイドの脱水反応及び転位反応により生成された。転位オレアナンの分布及びその相対的濃度は,続成作用の際の粘土触媒作用の程度に依存しているようである。転位オレアナンの形成に関する続成経路を提唱する。25の油は全て,ほとんど同一の転位オレアナン/オレアナン及びジアステラン/通常のステラン比の値を持つ。2つの同定されていない初期に抽出される(GC)転位オレアナンは,ジアステランの比率が高い油でのみ豊富である。ビカジナンは25の油のうち20で見られた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.