文献

J-GLOBAL ID：201002229228593591   整理番号：10A0106741

2つのヒトセロトニン輸送体遺伝子変動数タンデムリピート間の連携的相互作用とCTCFによる制御

Combinatorial interaction between two human serotonin transporter gene variable number tandem repeats and their regulation by CTCF

著者 (9件)： ALI Fahad R. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  VASILIOU Sylvia A. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  HADDLEY Kate (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  PAREDES Ursula M. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  ROBERTS Julian C. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  MIYAJIMA Fabio (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  KLENOVA Elena (Univ. Essex, Essex, GBR) ,  BUBB Vivien J. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR) ,  QUINN John P. (Univ. Liverpool, Liverpool, GBR)
資料名： Journal of Neurochemistry  (Journal of Neurochemistry)
巻： 112  号： 1  ページ： 296-306  発行年： 2010年01月 
JST資料番号： B0504B  ISSN： 0022-3042  CODEN： JONRA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒトのセロトニントランスポーター遺伝子(SLC6A4)内の2つの異なる変動数タンデムリピート(VNTR)は各種の中枢神経疾患に関与する。著者等はその構造と機能を解析した。5′-プロモーター領域内でリンクする多形領域は,22bpの短鎖エレメント(S),又は23bpの長鎖エレメント(L)として存在する。イントロン2(Stin2)内にあるLは16又は17bpエレメントの9,10又は12コピーを含む3種のバリアントとして存在する。これらのVNTRはラット新生児前頭前野で個々に,或いは連携して,異なるレポーター遺伝子の発現を支えていることが分かった。2重性VNTR構造由来のレポーター遺伝子の活性レベルから見て,この2つのドメイン間には連携的活動が想定された。クロマチン免疫沈降実験では,これらのVNTRドメインはCCCTC結合因子(CTCF)に結合していた。この結合は,外から与えたCCCTC結合因子の作用から,これらのレポーター遺伝子構造による遺伝子発現制御能力と相関することも分かった。これらから著者等は,このような多重形態ドメイン間の相互作用能力を遺伝子の連携解析に取り入れる必要性を提唱した。

シソーラス用語： *膜タンパク質 ,  DNA【核酸】 ,  *反復配列 ,  相互作用 ,  プロモーター領域 ,  リンク機構 ,  遺伝子多型 ,  塩基対 ,  ゲノム ,  イントロン ,  突然変異体 ,  ラット ,  前頭前野 ,  レポーター遺伝子 ,  免疫沈降反応 ,  クロマチン ,  DNA結合タンパク質 ,  転写因子 ,  *遺伝子発現 ,  RT-PCR法 ,  初代培養 ,  トランスフェクション ,  *遺伝子 ,  *ヌクレオチド配列 ,  窒素複素環化合物 ,  フェノール類 ,  芳香族縮合化合物 ,  第一アミン
準シソーラス用語： CTCF ,  SLC6A4 ,  VNTR ,  セロトニン輸送体 ,  タンデムリピート ,  遺伝子構造 ,  転写調節エレメント ,  *SLC6A4遺伝子

分類 (2件)： 遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  生物学的機能  (EB03040U)

物質索引 (1件)： セロトニン

タイトルに関連する用語 (8件)： ヒト ,  セロトニン輸送体 ,  遺伝子 ,  変動数 ,  タンデムリピート ,  連携 ,  相互作用 ,  CTCF