抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガス冷却炉の廃止措置に伴って発生する照射されたグラファイト廃棄物の処理,特に長期の管理を必要とする固体廃棄物を著しく減容できる熱処理法に関して記載した。グラファイト炉心の閉鎖から生じる廃棄物量のため廃棄処分ルートが利用できるまで除去作業を延期する利点は大きいが,長期管理を必要とする廃棄物量を最小限にできれば,訓練された原子力リソースの活用,世代間のサポート減少など炉心の早期閉鎖は大きな意義がある。照射グラファイトは安定に酸化させることができ,また,熱分解処理ではガス種の形成速度を制御可能で,オフガス軽減要求を最小限にすると共に,気体処理量を削減できる。C-14とH-3を除けば,グラファイトに含まれる大部分の放射能は非揮発性残留物となり,灰の中に濃縮される。さらに,化石燃料燃焼の環境問題に対してCO
2捕捉法の開発に目が向けられており,照射グラファイトの燃焼から発生する放射性ガスも同様の方法で捕捉できることが示唆されている。