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J-GLOBAL ID：201002229566282038   整理番号：10A0529860

HF-EPR測定を用いた希土類イオン-遷移金属イオン間の交換相互作用定数の決定

著者 (1件)： 岡澤厚 (電通大)
資料名： 電子スピンサイエンス
号： 10  ページ： 41-42  発行年： 2008年03月20日 
JST資料番号： L7828A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 単分子磁石(SMM),単鎖磁石(SCM)は,近年盛んに研究が行われている物質群である。4f-3dヘテロスピン系単分子磁石を合成し,HF-EPRを用いて交換相互作用定数J_Ln-M(Ln=Dy;M=Cu,Ni)を正確に求める手法を確立した。特に,交差磁場を求める際にHF-EPRの高分解性が有用であった。J_Dy-Ni/k_B=+0.066Kと見積もることができた。Dy-Cu間の相互作用は反強磁性的であったが,Dy-Ni間では強磁性的相互作用が働いたことがわかった。金属イオン種に依存して強磁性的カップリングと反強磁性的カップリングが反転することは,磁性軌道同士の重なりの有無に原因があると考えられる。現在は,Ln=Tb,Ho,Erを用いた直線型三核錯体の合成ならびに測定も行っている。

シソーラス用語： *ESR【磁気共鳴】 ,  磁性体 ,  *磁石 ,  *交換相互作用 ,  イオン ,  銅錯体 ,  希土類元素錯体 ,  橋架け錯体 ,  *多核錯体 ,  強磁性 ,  *三核錯体 ,  *分子磁性体
準シソーラス用語： *分子磁石

分類 (1件)： 錯体のEPR  (BM07025L)

物質索引 (2件)： ビス(2-ピリジニル)ケトンオキシム ,  2-ヒドロキシ-1,1,1,5,5,5-ヘキサフルオロ-2-ペンテン-4-オン

引用文献 (4件)：

• Mori, F.; Nyui, T.; Ishida, T.; Nogami, T.; Choi, K.-Y.; Nojiri, H. J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 1440.
• Mori, F.; Ishida, T.; Nogami, T. Polyhedron 2005, 24, 2588.
• Ueki, S.; Okazawa, A.; Ishida, T.; Nogami, T. Polyhedron, 2007, 26, 1970.
• Okazawa, A.; Ishida, T.; Nogami, T.; Nojiri, H. Chem. Mater. 2008, in press.

タイトルに関連する用語 (6件)： HF ,  EPR ,  希土類イオン ,  遷移金属イオン ,  交換相互作用 ,  定数