抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エゾシカの狩猟及び有害駆除における狩猟者の意識と行動実態に関するアンケート調査の結果を基に,捕獲数を増やすための効果的な施策について検討した。1/3の狩猟者が捕獲数を増やしたいと考えており,施策次第で捕獲数増加を図ることは可能であると考えられた。猟期の3月延長及び短期間のオス禁猟措置は,それぞれ狩猟努力量の増加とメス捕獲数の増加に効果的と考えられた。狩猟者の多くは,入林規制の緩和や林道の除雪,捕獲物の処分などといった狩猟活動に対する支援を望んでおり,それらに応えることによって捕獲数が増加する可能性があると考えられる。有害駆除への従事率には大きな地域差があり,経験の有無にかかわらず,狩猟者の多くが従事に意欲的であったことから,有害駆除には潜在的な努力量が多く残されていると考えられた。今後は,実現性の高い施策から実行に移していくとともに,狩猟者の意識と行動を常にモニタリングし,施策にフィードバックする体制の構築が求められる。(著者抄録)