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J-GLOBAL ID：201002229654248990   整理番号：10A1029856

PBT(ポリブチレンテレフタレート)フィルムの粘弾性挙動に及ぼす結晶化誘導時間の影響

著者 (5件)： 真鍋礼男 (住友電装) ,  石川正尚 (住友電装) ,  南博昭 (住友電装) ,  新保實 (金沢工大) ,  三澤章博 (神奈川工科大)
資料名： 成形加工  (プラスチック成形加工学会誌)
巻： 22  号： 10  ページ： 585-589  発行年： 2010年09月20日 
JST資料番号： L3123A  ISSN： 0915-4027  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルムを加圧成形により作製し,PBTフィルムの粘弾性挙動に及ぼす,結晶化誘導時間(誘導時間)の影響を調べた.200°Cで維持する等温結晶で出現する発熱ピークまでの時間を結晶化誘導時間とした.結晶化度の計算,貯蔵粘弾性の温度依存性測定,球晶サイズの測定等を行った,誘導時間が短くなると結晶化温度が高まり発熱ピークはシャープになり,結晶化度は小さくなった.しかし,誘導時間が7分を越えると結晶化度はほぼ同じで,誘導時間が長いと大きく均一サイズの結晶集合体が形成した.誘導時間と貯蔵弾性係数の温度依存性を調べ,主分散を示すTg以下では誘導時間に関係なくほぼ同じ貯蔵弾性係数を示し,Tg以上では,誘導時間が長いと弾性率の温度依存性は低く,誘導時間が短いほど弾性係数の低下が大きく温度依存性は高まった.また,結晶サイズ状態は,貯蔵弾性係数の温度依存性に大きな影響を与えていることを示した.

シソーラス用語： *粘弾性 ,  *結晶化 ,  プラスチックフィルム ,  球晶 ,  *ポリブチレンテレフタレート ,  動弾性係数 ,  温度依存性 ,  示差走査熱量測定
準シソーラス用語： 数平均分子量 ,  貯蔵弾性率 ,  偏光顕微鏡検査法 ,  誘導時間

分類 (3件)： ポリエステル,アルキド  (YH07070P) ,  ゴム・プラスチック材料  (HC02030I) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (11件)：

• 1) 宇野智幸:プラスチックス,60(1),65(2009)
• 2) 高分子学会編:高分子科学の基礎,2(1978)
• 3) DILORENZO, M. L. and RIGHETHI, M. C.: Polym. Eng. Sci., 43 (12), 1889 (2003)
• 4) STEIN, R. S. and MISRA, A.: J. Polym Sci., 18, 327 (1980)
• 5) Manabe, N., Yokota, Y., Minami, H. and Komoto, T.: Japan. Soc. Elect. Micro., 51 (1), 11 (2002)

タイトルに関連する用語 (6件)： PBT ,  ポリブチレンテレフタレート ,  フィルム ,  粘弾性挙動 ,  結晶化 ,  誘導時間