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J-GLOBAL ID:201002229689374107   整理番号:10A0362649

植物の脂肪酸アミド脂質メディエータ

Fatty acid amide lipid mediators in plants
著者 (4件):
資料名:
巻: 178  号:ページ: 411-419  発行年: 2010年05月 
JST資料番号: C0945B  ISSN: 0168-9452  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: アイルランド (IRL)  言語: 英語 (EN)
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脂肪酸アミドは窒素を含有する脂溶性脂肪酸誘導体の仲間であり,その多くが極めて低い濃度で強力な生理活性を示す。中でもN-アシルエタノールアミン(NAE)は,菌類から植物や哺乳類まで多様な生物の体内に天然に存在する微量脂質成分である。したがって,NAEに関する研究のほとんどが,これらの脂質が内在性カンナビノイド情報伝達系の一部としてさまざまな生理学的,行動学的および神経学的な役割を果たしている哺乳類系でおこなわれてきた。植物におけるNAEの機能に関する類似の研究は,つい最近になって始まったばかりであり,これらの脂肪酸アミドの植物生理における役割に関しては見解明なところが多い。NAEが植物に及ぼす強い影響と,最近のNAEと結合する蛋白質やNAEの合成と分解を触媒する植物蛋白質の発見は,内在性カンナビノイドに似た情報伝達経路が植物体内にも生じている可能性を示唆している。しかし,最近の研究結果は植物のNAE異化に関与する主要酵素,脂肪酸アミドヒドロラーゼ(FAAH)がサリチル酸(SA)およびアブシジン酸(ABA)シグナル伝達などのFAAHの触媒作用と無関係な他の機能を有している可能性を示唆した。さらに,植物のNAEの直接脂質前駆体でありNAPE形成を触媒する酵素N-アシルホスファチジルエタノールアミン(NAPE)シンターゼの最近における同定は,植物のNAE研究にとってのみならず,動物の内在性カンナビノイド系研究にとっても大躍進であった。植物も動物と同様にNAE代謝やNAE応答の細胞内機構を有しているが,植物における研究は動物を用いた研究で見出されていないNAEシグナル伝達に関する興味深い見解を示している。さらに,アルカミド類,N-アシル-ホモセリン類およびアミノ酸結合型脂肪酸(N-ジャスモニル-イソロイシン)などの生理活性を有する植物脂肪酸アミドが,この内生NAE代謝機構に関与し,さまざまな植物ホルモン情報伝達経路を調節している可能性がある。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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植物の生化学  ,  植物生理学一般  ,  細胞生理一般 
タイトルに関連する用語 (3件):
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