抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,計算資源の増大に伴い,進化技術(EC)が急速に発展をしており,その社会的認知度と応用技術としてのニーズが高まってきている。その理由として,知能・知識情報処理システム,生産・物流システム,先端的生産スケジューリングなどを実行する現実的な問題に対し,ECが従来の理論に基づく手法に比べ頑健性が高く,未知のシステム環境に対して,その環境を具体的に厳密な数学モデルに定式化する必要がないため,幅広く様々な分野の問題に対して柔軟な適用性・実用性を有することが挙げられる。本解説では,進化論的計算による強化学習が抱える問題の解決法に関する研究を紹介し,次いで進化技術に関する最近の情報通信システム分野への応用技術に関する研究例,および近年の生産・物流システム分野への応用技術に関する研究例を概説した。進化技術は非常に速いスピードの発展をしており,これまで解決が困難であった問題に対して,良質の実行可能解を得ようとする試みが国内外で盛んに行われている。しかし,様々な提案がされているものの,特徴による分類や応用上の問題等が明確に体系化されておらず,利用には不便な状況にある。応用面でも,その結果に関して十分な分析・評価が行われておらず,基礎理論にも反映されていない。今後の進化技術のさらなる発展を考えるためには,基礎理論と進化技術の応用の相互の効率的かつ効果的な発展が強く期待される。