抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの地方都市が中心市街地の空洞化問題に直面しており,改正法により中心市街地活性化基本計画の認定を受けた都市は,2009年夏には81都市を数えた。本論では,回遊の誘発という側面で対象地域がどの様な空間構造的特性を有するか,店舗等の施設立地の現状について考察した。2003年と2006年に実施した建物床利用調査資料を用い,来街者の行動目標となる施設立地に着目して,通り空間の小区間の特性とその連なりから界隈の配置状況と変化動向を考察した。熊本の中心市街地には,アーケードに沿って南北に物販飲食混在商店街が連なり,アーケード内に間隔をあけて物販文化サービス商店街が形成されている。裏通りに多く形成している商業混在住宅地では,南北方向では,界隈が連なるが,東西方向では界隈が途切れる場所が多くみられる。2006年では80の界隈があり,通りにより界隈の組み合わせが異なり,通り毎に雰囲気が違うという界隈形成を把握できた。界隈形成と変化動向から,中心市街地の全体像と通り毎,小区間毎にも店舗やサービス施設集合状況が把握できた。