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J-GLOBAL ID:201002229958381824   整理番号:10A0382870

Arabidopsisにおける耐塩性とABA感受性に対する量的形質遺伝子座,RAS1

RAS1, a quantitative trait locus for salt tolerance and ABA sensitivity in Arabidopsis
著者 (11件):
資料名:
巻: 107  号: 12  ページ: 5669-5674  発行年: 2010年03月23日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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土壌の塩濃度は農業生産量を制限し,増加する世界人口を養うための主要な障害となっている。本研究ではArabidopsisのLandsberg erecta(Ler;塩およびアブシジン酸(ABA)感受性)とShakdara(Sha;塩およびABA耐性)から得られた組換え自殖系統を用いて,発芽と初期の生育における耐塩性とABA感受性に対する主な量的形質遺伝子座(QTL)をマッピングした。高解像度のマッピングとクローニングにより,Response to ABA and Salt 1 (RAS1)はABAおよび塩ストレス誘導性の遺伝子であり,これまでに報告されていない植物に特有の蛋白質をコードすることが明らかになった。Shaでは,中途終止コドンによりRAS1蛋白質が短くなっていた。ColにおけるT-DNAの挿入や,LerにおけるRNA干渉によりRAS1の発現を減少させた植物体では,塩やABAに対する感受性が減少した。また,Ler型のRAS1の過剰発現では塩やABAに対する感受性が増加したが,Sha型のRAS1では増加しなかった。以上より,RAS1はABA感受性を亢進することで発芽や初期の生育において耐塩性の負の制御因子として働き,ShaにおけるRAS1の機能欠失が耐塩性の増加に寄与したことが示唆された。
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分類 (2件):
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植物の生化学  ,  植物生理学一般 
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