抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本全国から採取した赤色土壌と黄色土壌を収録している基準土壌断面データベースを用いて,粘土集積層と風化変質層の物理化学的性質を比較することによって土壌の分類学的位置づけを行った。また,土色(赤色,黄色)による識別基準を土壌分類のどの段階で取り入れるのが適当かについても検討を行った。土壌の風化程度を示す指標であるシルト/粘土比およびCEC/粘土は,風化変質層に比べ粘土集積層において低かった。粘土集積層は安定した地形で発達しやすく,風化変質層は山地や丘陵地で発達しやすい傾向を示した。土色で土壌を分類した場合には土壌の物理化学的性質に有意差がなく,粘土集積層と風化変質層の有無で土壌を分類した後に,土色で分類すると両者の物理化学的性質に有意差が認められた。以上の結果から,赤黄色土の分類を考える場合には,粘土集積層か風化変質層の有無で上位カテゴリーを分け,下位カテゴリーとして土色の識別基準を採用することを提案する。