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J-GLOBAL ID：201002231358560916   整理番号：10A0226008

CFRP廃材から抽出された炭素繊維を用いたCFRTPの圧縮成形

著者 (5件)： 木村照夫 (京都工繊大) ,  井野晴洋 (京都工繊大) ,  西田優一 (京都工繊大) ,  青山尚樹 (京都工繊大) ,  柴田勝司 (日立化成工業)
資料名： 成形加工  (プラスチック成形加工学会誌)
巻： 22  号： 3  ページ： 153-159  発行年： 2010年02月20日 
JST資料番号： L3123A  ISSN： 0915-4027  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のリサイクルシステムの構築が求められている。一方,ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維のウォータージェット織機を用いた織物端部に発生する「捨て耳」と呼ばれる繊維廃材のリサイクルが要求されている。CFRP廃棄物から常圧溶解法により抽出した炭素繊維(CF)の短繊維と,「捨て耳」のPET繊維を抄紙技術を用いて混合し,それを予備成形体としてCFRPを成形する方法と成形性について検討した。廃棄物から抽出したCFと「捨て耳」のPET繊維をCF割合が5.6~40vol%に混合したスラリーを抄紙し,乾燥し,これを10枚積層して300°Cで圧縮成形した。この成形品の3点曲げ試験とアイゾット衝撃試験を行った。抄紙する際にスラリーに粘剤を添加することでCFとPETの分布を均一化でき,機械的特性を向上した。CF含有率の増加と共に機械的特性は大きく向上した。

シソーラス用語： *リサイクル ,  *炭素繊維 ,  *ポリエチレンテレフタレート ,  *繊維強化プラスチック ,  端部 ,  噴流 ,  織機 ,  廃材 ,  抄造 ,  圧縮成形 ,  層 ,  分布 ,  機械的性質 ,  添加物効果 ,  *炭素繊維強化プラスチック
準シソーラス用語： ウォータジェット ,  均一化 ,  捨て耳 ,  抄紙 ,  積層

分類 (4件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  炭素とその化合物  (YB02060D) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  ポリエステル,アルキド  (YH07070P)

引用文献 (5件)：

• 1) 炭素繊維協会HP,統計部会ページ,http://www.carbonfiber.gr.jp/
• 2) 前川一誠,柴田勝司他:日立テクニカルレポート,42,21(2004)
• 3) Nishida, Y., Kimura, T., and Shibata, K.,: The 5^th Asian-Australia Conference on Composite Materials, Advanced in Composite Materials and Structure Part 2, 533 (2006)
• 4) 繊維リサイクルの最新動向:社会法人日本繊維機械学会 繊維リサイクル研究会,pp 1-7,pp 26-30(2004)
• 5) 稲垣寛:機能紙研究会誌,40,3(2001)

タイトルに関連する用語 (5件)： CFRP ,  廃材 ,  炭素繊維 ,  CFRTP ,  圧縮成形