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J-GLOBAL ID：201002231763684053   整理番号：10A0449208

リチウム二次電池用高容量負極としての酸化鉄の電気化学的性質

Electrochemical Properties of Iron Oxides as High-Capacity Negative Electrodes for Lithium Secondary Batteries

著者 (3件)： MORIMOTO Hideyuki (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  WATANABE Hiroki (Gunma Univ., Gunma, JPN) ,  TOBISHIMA Shin-ichi (Gunma Univ., Gunma, JPN)
資料名： 電気化学および工業物理化学  (Electrochemistry)
巻： 78  号： 5  ページ： 339-341  発行年： 2010年05月05日 
JST資料番号： G0072A  ISSN： 1344-3542  CODEN： EECTFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 粒径が約0.3μmであるα-Fe₂O₃微粉体はリチウムイオン導電性有機電解質を用いるリチウム電池用負極材料として評価した。シート型電極をN-メチルピロリジノン(NMP)中に溶解した通常のポリビニリデンフルオリド(PVDF)とポリアミド酸溶液の2種の異なるバインダ溶液を用いてつくった。この電極は最初の充電(リチウムの挿入)過程で開路電位から0.005V(対Li/Li⁺)の範囲の電位でFe₂O₃当たり6Liに対応する1000mAh・g^-1を超える高い容量を示した。しかし,通常のバインダ(PVDF)溶液を用いてつくったα-Fe₂O₃電極のサイクル寿命は短い。他方,ポリアミド酸を溶液を用いてつくったFe₂O₃電極は,充放電サイクル時にPVDFバインダ溶液でつくった電極より良好なサイクル性能と85%を超える高い充放電効率(クーロン効率)を示した。高容量酸化鉄負極のサイクル性能と最初の充放電効率を改良するためには新しいバインダが必要とされることを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： リチウム二次電池 ,  *電池容量 ,  *電極材料 ,  *酸化鉄 ,  粒径 ,  微粉体 ,  電解質 ,  ポリフッ化ビニリデン ,  ポリアミド酸 ,  *粘結剤 ,  サイクル寿命 ,  充放電サイクル ,  Coulomb効率 ,  *アノード材料【電池】
準シソーラス用語： *バインダ ,  ポリビニリデンフルオリド ,  *負極材料

分類 (3件)： 電極過程  (CB07040U) ,  塩基,金属酸化物  (CD01030Z) ,  二次電池  (YB04030K)

物質索引 (1件)： N-メチルピロリジノン

引用文献 (10件)：

• THACKERAY, M. M. Mat. Res. Bull. 1982, 17, 785
• DIPIETRO, B. J. Power Sources. 1982, 8, 289
• ABRAHAM, K. M. J. Electrochem. Soc. 1990, 137, 743
• POIZOT, P. Nature (London). 2000, 407, 496
• LARCHER, D. J. Electrochem. Soc. 2003, 150, A133

タイトルに関連する用語 (4件)： リチウム二次電池 ,  負極 ,  酸化鉄 ,  電気化学的性質