抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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形状異方性を直接考慮した単純化磁区構造モデルの検討について述べた。磁芯材料はヒステリシス特性など複雑な磁化過程を示すが,それは磁性体内のミクロな磁区構造と密接に関係している。ミクロな磁区の振舞いの影響を記述する方法として,マイクロ磁気学シミュレーションがよく用いられるが,計算コストの制約から解析できる領域は大きくない。そこで,ミクロとマクロの間の中間的なモデルとして磁区構造モデルが検討されている。しかし,磁気エネルギーの計算やエネルギー極小化の手法は必ずしも単純ではないので,単純化磁区構造モデルを構成して基本的な磁性体の振舞いを明らかにした。そのモデルについて磁区構造モデルとその単純化,極小解の算出法,として述べた。次に,磁化特性解析について,1)交番磁界に対する磁化特性,2)薄膜磁性デバイスの磁化特性解析,として述べた。交番磁化特性解析の結果,等方性の場合と同様,単磁区型の解,180°磁壁移動の解,磁化回転の解が得られた。