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J-GLOBAL ID:201002232178770005   整理番号:10A0107494

常緑性ツツジ挿し木苗における根系の特性について

Root Characteristics of Cuttings Grown from Evergreen Azaleas
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 25-29 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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3原種および4品種の常緑性ツツジについて挿し木苗の根系発達特性を調査した.雨よけ遮光区,密閉挿し区およびミスト挿し区で管理したすべての系統で80%以上の発根率が得られた.挿し木苗の総根長は,キシツツジや‘大紫’で長く,サツキ‘大盃’やクルメツツジ‘麒麟’で短い傾向がみられた.また,葉数および葉面積はモチツツジの葉面積を除いて,密閉挿し区,雨よけ遮光区の順で大きい値が得られ,ミスト挿し区で最も小さくなる傾向がみられた.挿し穂の発根範囲が切り口から表土付近までと広い,モチツツジ,サツキ‘大盃’および‘白琉球’では,網円筒枠外に伸長した根数の分布範囲も広かった.一方,ヤマツツジおよびクルメツツジ‘麒麟’では発根部位は狭く,網円筒枠外に伸長した根数も少なかった.挿し木苗の根系発達特性は,圃場定植苗の根系発達特性と共通する点が多く,各野生種やそれらをもとに派生した園芸品種における多様な環境への遺伝的な適応性に由来するものと考えられる.また,これらの特性は栽培,増殖および育種に関する研究や利用の現場においては重要な情報となり得る.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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発生,成長,分化  ,  花き・花木 
引用文献 (13件):
  • 赤司喜次郎.1919.久留米躑躅誌(第四版).p. 1-14.赤司広楽園.久留米.
  • De Riec, J., V. Scariot, T. Eeckhaut, E. De Keyser, N. Kobayashi and T. Handa. 2008. The potential of molecular analysis and interspecific hybridization for azalea phylogenetic research, p. 251-302. In: A. K. Sharma and A. Sharma (eds.). Plant Genome, Volume 1, Part E. Science Publishers, Enfield.
  • Galle, F. C. 1987. Azaleas. p. 19-471. Timber Press, Portland.
  • 伊延敏行.1971.ムラサキリュウキュウツツジの自生に関する一考察.植物研究雑誌.46: 311-315.
  • 苅住 曻.1979.樹木根系図説.p. 982-995.誠文堂新光社.東京.
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