抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農業者が第1次産業だけでなく,第2・3次産業にも関わることで付加価値を得ようとする6次産業化促進関連政策が打ち出されているが,経営効率性向上の程度は明らかでない。本論文では,意志決定主体の経営効率性評価手法として包絡分析法(DEA)を用い,6次産業化に取り組んでいる/取り組んでいない農家の平均的な経営効率性を比較した。平成16,18,20年の農業経営統計調査の個票データを用い,6次産業化に取り組んでいる調査客対数が10以上の営農類型として,稲作経営体と果樹経営体を対象とした。DEAでは出力項目値の改善に着目した出力指向型モデルを用い,男女毎の農業労働時間,経営耕地面積,農業経営費をインプット指標とし,農業付加価値額及び6次産業付加価値額をアウトプット指標とした。分析対象農家群内で最も経営効率の高い農家の経営効率性を1.0としたときに,DEAによって他の農家の相対的な効率性を評価した経営効率性指標を比較したところ,稲作・果樹農家ともに6次産業化への取組みによって経年的に高まりつつあることがわかった。