文献

J-GLOBAL ID：201002232534901519   整理番号：10A0173866

電子顕微鏡法により評価した時,黄色ぶどう球菌に及ぼすキトサン-Ag(I)膜の致死影響

Lethal effect of chitosan-Ag (I) films on Staphylococcus aureus as evaluated by electron microscopy

著者 (3件)： DIAZ-VISURRAGA J. (Univ. Concepcion, Concepcion, CHL) ,  GARCIA A. (Univ. Concepcion, Concepcion, CHL) ,  CARDENAS G. (Univ. Concepcion, Concepcion, CHL)
資料名： Journal of Applied Microbiology  (Journal of Applied Microbiology)
巻： 108  号： 2  ページ： 633-646  発行年： 2010年02月 
JST資料番号： A0635A  ISSN： 1364-5072  CODEN： JAMIFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： この研究において,黄色ぶどう球菌に対するキトサン-Ag(I)膜の抗細菌作用を評価し,細菌細胞に誘導された形態変化を透過型/走査型電子顕微鏡法及び画像分析により試験した。試験菌として,黄色ぶどう球菌ATCC25923及びATCC6538Pを用いた。この研究で用いたキトサン及びキトサン-Ag(I)膜の標的部位は,キトサンの分子量及び菌株型に依存することを見い出した。電子顕微鏡法で観察した形態変化により,高分子量キトサン(HMW CS)膜は両黄色ぶどう球菌株のペニシリン結合蛋白質(PBP)3と選択的に結合するが,中分子量キトサン(MMW CS)膜はATCC25923株の細胞壁のPBP2とのみ結合することを示唆した。MMW CS膜によるATCC6538P細胞増殖の阻害のメカニズムとして,細胞への栄養取込遮断を提案した。この研究で得られた知見は抗微生物食品包装材料の設計の改良に利用できるだろう。

シソーラス用語： *黄色ぶどう球菌 ,  グラム陽性菌 ,  *電子顕微鏡観察 ,  *抗細菌作用 ,  *膜 ,  溶菌 ,  致死作用 ,  形態 ,  画像分析 ,  高分子量 ,  細胞壁 ,  増殖阻害 ,  食品包装 ,  曲線 ,  生体高分子
準シソーラス用語： *キトサン膜 ,  生存曲線

分類 (2件)： 食品包装  (FJ02030B) ,  滅菌法  (EG02040C)

タイトルに関連する用語 (5件)： 電子顕微鏡法 ,  評価 ,  黄色ぶどう球菌 ,  キトサン ,  Ag