抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エンジン内部の温度・速度の同時把握のため,高温環境でも使用できる感温性無機質蛍光粉体を粒子像流速測定法(PIV)のトレーサ粒子として適応させ,従来困難であった高温流動場の温度・速度同時計測を可能とする新手法を開発している。本手法では,高速度カメラ1台を使用し,高時間空間分解能で任意の2次元断面温度・速度を計測できると共に,極低温から約1300°Cまであらゆる作動流体に適用できる。ここでは,蛍光体を用いた温度計測手法における蛍光体の特性調査,及びエンジン内壁面温度計測を行った。発光強度が高く想定温度範囲(80~180°C)で高い温度依存性を持つY
2O
2Sを利用した。この蛍光体は約600°Cまでの範囲で温度に依存して燐光寿命と燐光強度が変化する。ここでは寿命法を用い,励起光源をYAG第3高調波とし,高速度カメラの撮影速度を40000fpsとした。一次指数関数で有限時間内の発光量積算値を示す各フレーム輝度の減衰を評価しつつ利用画像数(時間)を変化させて減衰の影響を調べた。また,求めた減衰率と温度の関係について任意の式で最小二乗フィッティングを行い,カメラの非直線性を考慮して微小な検査領域を設定し,検査領域毎にこれらの関係式を算出した。また,これら一連の温度算出における誤差評価を行った。ここではこれらの結果について述べた。