文献

J-GLOBAL ID：201002233491406540   整理番号：10A1045277

トリクロラミンのHS-GC/MSによる分析条件と生成特性の検討

著者 (3件)： 深瀬勝己 (大阪市 水道局 水質試) ,  田中航也 (大阪市 水道局 水質試) ,  林広宣 (大阪市 水道局 水質試)
資料名： 大阪市水道局水質試験所調査研究ならびに試験成績  (Annual Report of Water Examination Laboratory of Osaka Municipal Waterworks Bureau)
巻： 61  ページ： 42-47  発行年： 2010年08月 
JST資料番号： F0958A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究ではトリクロラミンに着目し,低濃度のトリクロラミンを分別定量するために,より選択性の高いヘッドスペースガスクロマトグラフ質量分析計(HS-GC/MS)を用いた分析方法の改良を行い,トリクロラミンの生成特性に関する調査を行った。定量方法について検討した結果,DPD(N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン)法によりトリクロラミン濃度を標定した標準液を用いて,原点を通る直線の1点検量線を作成し,濃度を測定した。S/Nが10となる濃度を定量下限値とした場合,トリクロラミンについては0.0006mg/Lとなった。また,トリクロラミンは遮光や冷却を行うと比較的安定であり,pHが高くなるとより分解され易くなる。pHの上昇に伴ってトリクロラミンの24時間後の生成量が大きく変化し,今回の調査条件下ではpH7.8以降でトリクロラミンの生成量が定量下限値以下になった。また,次亜塩素酸ナトリウムを注入する時点のpHが高くなるよう設定した方がトリクロラミンの生成を抑制でき,実際の処理においても同様の結果が得られた。

シソーラス用語： ハロゲノアミン ,  塩化物 ,  *ヘッドスペース ,  *GC-MS分析 ,  *pH【水素イオン指数】 ,  水道水 ,  塩素殺菌 ,  用水処理 ,  カルシウム化合物 ,  次亜塩素酸塩 ,  漂白剤
準シソーラス用語： *トリクロラミン ,  *塩素消毒 ,  カルキ

分類 (1件)： 用水の化学的処理  (SC02040E)

物質索引 (1件)： N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン

タイトルに関連する用語 (4件)： トリクロラミン ,  Hs ,  GC ,  分析