抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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代表的な液晶相であるネマチック(N)相およびスメクチックA(S
A)相にずり流動を与えた際のずり誘起構造について,我々の研究室で行ってきた粘性および誘電測定の結果を中心に解説する。N相におけるずり誘起構造は,液晶がどのような相転移系列を示すかによって異なる。N相-アイソトロピック(I)相と相転移する液晶では,そのずり誘起構造は単純で,ずり流動によってdirectorがほぼ流れ方向に配向する流動配向が生じる。一方,S
A相-N相-I相と相転移する液晶のN相では,S
A構造のゆらぎによってずり誘起構造は複雑になり,S
A-N相転移点に近づくと,いくつかの才差運動で特徴づけられる動的構造が誘起される。また,S
A相では,ずり流動によって,undulationやS
A層の配向変化をともなうflip転移が誘起される。このようなN相およびS
A相におけるバラエティーに富むずり誘起構造変化を紹介していく。(著者抄録)