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J-GLOBAL ID:201002233911467760   整理番号:10A0163614

細菌が分泌する蛋白質と宿主上皮との相互作用による結核肉芽腫の誘起

Tuberculous Granuloma Induction via Interaction of a Bacterial Secreted Protein with Host Epithelium
著者 (6件):
資料名:
巻: 327  号: 5964  ページ: 466-469  発行年: 2010年01月22日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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結核感染は感染部位周辺に単球が集結して開始し,単球は細菌を貪食して,より深い組織に移動する。余分の貪食細胞と他の免疫細胞は感染細胞と凝縮して肉芽種が生成する。結核症の標徴とされている肉芽種は細菌を閉じ込めて感染が縮小すると考えられていたが,Mycobacterium marinum(Mm)に感染したゼブラフィッシュの肉芽種生成を可視化すると早期の肉芽種は細菌数を拡大させることが判明した。肉芽種が生成して貪食細胞が死ぬと,新しく多くの食細胞が細菌を貪食し,細菌は感染する。このプロセスが繰返されると早期肉芽種は細菌の拡大の部位となる。マイコバクテリアはこのプロセスをESAT6(6-kD早期分泌抗原標的)分泌系1をコードする差異1毒性座の領域(RD1)で指示する。RD1が介在する肉芽腫生成において選抜される宿主の因子はまだ不明である。著者らは野性型MmまたはRD1欠損Mmに感染させたゼブラフィッシュ幼生を比較して,マイコバクテリアが肉芽腫を誘起する分子機構を同定した。すなわち細菌は毒性が示唆されていたESAT6を分泌し,感染した食細胞に隣接する上皮細胞にマトリックスメタロプロテイナーゼ9(MMP9)の産生を誘起させた。MMP9は食細胞の集結を促進し,新生肉芽腫の成熟と細菌の増殖に寄与した。MMP9を破壊すると肉芽腫生成が減少した。したがって,上皮MMP9生産を阻止することは宿主を標的とする有望な結核症治療法となる可能性がある。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
微生物感染の生理と病原性  ,  抗細菌薬の基礎研究 

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