文献

J-GLOBAL ID：201002234790349478   整理番号：10A1386086

教科書から一歩進んだ身近な製品の化学 コンディショナーの配合成分と製剤

著者 (1件)： 鐵真希男 (花王 ケアビューティ研)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 58  号： 11  ページ： 536-537  発行年： 2010年11月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コンディショナーは,カチオン性界面活性剤と高級アルコールからなるクリーム状の乳化ゲルを基材とし,その中にシリコーンなどの油剤を安定分散した形態が一般的である。その他,ハイドロとロープなど目的に応じて配合される。コンディショナーのゲルは,モル比1:3~1:10のカチオン性界面活性剤と高級アルコールが規則正しく配向した層状ラメラ構造をとり,その層状構造間に水が入り込み膨潤していると考えられる。使用される高級アルコールは,ほとんど炭素数16~22の直鎖飽和アルキル鎖を持ち,カチオン性界面活性剤は炭素数16~22の塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどが用いられる。調製方法の温度条件により,ラメラゲル構造が変化する。

シソーラス用語： *整髪剤 ,  ラメラ ,  ゲル ,  *脂肪族アルコール ,  微細構造 ,  クリーム剤 ,  六方晶系 ,  結晶構造 ,  *陽イオン界面活性剤 ,  ヘアケア ,  油剤 ,  頭髪 ,  調合 ,  粘弾性 ,  温度依存性 ,  単斜晶系 ,  ポリジメチルシロキサン ,  触覚 ,  性質
準シソーラス用語： *高級アルコール ,  潤滑性

分類 (1件)： 化粧品  (YG03030S)

物質索引 (1件)： 18-メチルイコサン酸

引用文献 (5件)：

• -高機能・付加価値・差別化-化粧品の開発プロセス全集. 2007, 244
• 川相哲也. Fragrance Journal. 2009, 37, 33
• TANAMACHI, H. J. Cosmet. Sci. 2009, 60, 31
• 福島正二. セチルアルコールの物理化学. 1992, 82
• 山口道広. 日本化学会誌. 1989, 1, 26

タイトルに関連する用語 (5件)： 教科書 ,  化学 ,  コンディショナー ,  配合 ,  製剤