抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
グローバル化に適応するリンゴ生産の可能性について,日本ピンクレディー協会の事例を通じ,3回にわたって考察した。海外のピンクレディー協会では既に多様な取引関係やブランドイメージが確立しており2007年産の生産量は全世界でおよそ36万tにのぼるが,日本での取り組みは始まったばかりである。「ピンクレディー」は小玉の丸かじりリンゴという性格が強く,小玉サイズの23玉/5kgを中心に市場価値を高めていこうとしている。本協会の歩みは,知的財産権の強化と農業振興の関係を考える上で,先駆的な取り組みとして大きな意味を持つ。第1回(同誌Vol.65,No.8(2010))では,日本国内の品種に関する制度とリンゴの輸出入について述べた。第2回と第3回では,知的財産権として有望な農産物品種やその商標を守る方法を考察した。第2回(同誌Vol.65,No.9(2010))では,クラブ制による商標の管理および販売の仕組みを中心に述べた。第3回の本稿では,日本ピンクレディー協会会員の特性と協会の抱える課題,果樹農業におけるクラブ制と生産者ネットワークの可能性について述べた。