抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境モニタリングは無線センサネットワークなどの登場によって,実施の敷居が下がっている。本論文では,1)無線センサネットワーク技術を利用した環境モニタリングシステム(Airy Notesシステム)による新宿御苑での実証実験,2)慶應大学湘南藤沢キャンパスでのMebius Sensorプロジェクトを紹介した。1)では環境センサとして超小型で安価なuPartワイヤレスセンサシステムを用い,センサ設置場所のQRコードを携帯電話で読み取ることで現在の気象状況や過去の変化などを閲覧できるソフトウェアを開発した。また,PC(Personal Computer)による時空間データ解析ソフトウェアでは,マウス操作によって対話的に時空間データを閲覧できる。2)では農業向け無線センサネットワークeKo Moteを用いて気温/湿度センサ,日照センサによるキャンパスとその周辺の観測実験を行った。それら事例を通じて環境モニタリングの実現プロセスとして,i)センサ設置計画の立案,ii)対象地管理者との折衝,iii)設置器具の準備,iv)設置作業の詳細を整理した。さらに,環境モニタリング手順の標準化・パッケージ化,及び環境モニタリングの実施とデータ利用の分離の促進が課題となることを論じた。