文献

J-GLOBAL ID：201002235297357018   整理番号：10A0995049

分散型センサ削減のためのポートスキャンの主成分分析

Principal Component Analysis of Port-scans for Reduction of Distributed Sensors

著者 (2件)： KIKUCHI Hiroaki (Tokai Univ.) ,  TERADA Masato (Hitachi, Ltd.)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(CD-ROM)  (情報処理学会論文誌 論文誌ジャーナル(CD-ROM))
巻： 51  号： 9  ページ： 1659-1669  発行年： 2010年09月15日 
JST資料番号： Z0778B  ISSN： 1882-7837  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 急速に拡散するワームの高速かつ高精度な検出のためのポートスキャントラフィックデータ利用を目的として多数の研究がなされている。本論文では,より小さな次元を持つ意味のあるコンポーネントから構成された単純化形式に向けてトラフィックデータを削減する新しい手法を2つ提案した。1)探索的データ解析におけるツールとして広く用いられている主成分分析(PCA)を介した次元縮小により,縮小座標系の上でこれらセンサがどの程度一様に分布しているかの推定が可能になる。PCAではこれらセンサに対する散乱プロットを与え,それは出発地アドレス空間および目的地ポート空間の両者における異常挙動の検出を支援する。2)推定精度を低下させること無しにセンサの数を削減することがPCAの重要アプリケーションの一つである。PCAに基づく提案手法では,冗長センサを無視することが可能であり,半分のセンサが利用できない場合でもパケット総数の3%以下の精度でパケット数の推定が可能である。これら提案に加えて,ここでは,日本コンピュータ緊急応答チーム(JPCERT)からのインターネットスキャンデータ獲得システム(ISDAS)分散観測データを用いた実験についても報告した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *コンピュータセキュリティ ,  *監視制御システム ,  ポート ,  *トラヒック処理 ,  データ解析 ,  *主成分分析 ,  次元縮小 ,  検出 ,  センサ ,  冗長性 ,  パケット交換 ,  インターネット
準シソーラス用語： *ポートスキャン ,  異常検出

分類 (4件)： データ保護  (JD01020V) ,  オペレーティングシステム  (JD03020J) ,  電話・データ通信・交換一般  (ND11010T) ,  システム・制御理論一般  (IA02010H)

引用文献 (14件)：

• Kikuchi, H., Fukuno, N., Terada, M. and Doi, N.: Principal Components of PortAddress Matrices in Port-Scan Analysis, On the Move to Meaningful Internet Systems: OTM 2008, LNCS 5332, pp. 956-968, Springer (2008).
• Kikuchi, H. and Terada, M.: Orthogonal Expansion of Port-Scan- Estimation from Limited Sensors, 2009 Joint Workshop on Information Security (JWIS 2009), 5A-2, pp. 1-14(2009).
• JPCERT/CC: Increased activity targeting TCP port 5168, JPCERT-AT-2007-0019(2007). http://www.jpcert.or.jp/at/2007/at070019.txt
• The Distributed Honeypot Project: Tools for Honeynets. http://www.lucidic.net
• Moore, D., Shannon, C., Voelker, G. and Savage, S.: Network Telescopes: Technica Report, Cooperative Association for Internet Data Analysis (CAIDA)(July 2004).

タイトルに関連する用語 (3件)： ポート ,  スキャン ,  主成分分析