抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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古いシェル粒子(55μmのZipaxと5μmのPoroshell),及び最近市販されたシェル粒子(2.7μmのHalo-C
18とKinetex-C
18)を充填したカラム内の物質移動機構を物理化学的視点から調べた。不均一充填ベッド(有効媒体理論)内の拡散モデルとピークパーキング法によって与えられるピークの分散値と理論段相当高さの値(溶出プロファイルの1次,2次中央モーメントから誘導されるHETPs)を組み合わせて,最新のシェル粒子充填カラムが,十分に多孔性の粒子を充填したカラムよりも,前者のvan Deemter式の渦拡散項が顕著に小さいので,低分子量化合物の分離にすぐれた性能を持つことを示す。カラムベッド内の渦拡散の計算から,小さいA項はシェル粒子充填カラム内のカラム通過速度バイアスが小さいためであることが示唆される。また,検体に接近可能な内部容積が増すとき,大きな分子(例えば,蛋白質)の物質移動が早いことが示される。したがって,直径の増加と共に増す平均細孔サイズを持つ同心円レイヤからなるシェル粒子は高効率のカラムを与えることが示唆される。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.