抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インドネシアの石炭資源量は約1,000億トン強で,大部分が南スマトラ(50%弱)とカリマンタン(38%弱)にあり,両地方で87%を占める。炭種では亜れき青炭のうち比較的品質の悪いものと褐炭(低品位炭)が85%が占める。一方,可採量は43億t強で低品位炭が60%強を占め,れき青炭と無煙炭が40%弱である。インドネシア政府は石炭の国内供給を優先させるDMO(Domestic Market Obligation)政策の導入を打ち出し,今後インドネシアでは低品位炭の活動拡大によって1次エネルギーの需要増に対応していくことが重要かつ必須な課題である。NEDOは,低品位炭の活用モデルの検討を行った結果,低品位炭をガス化して合成ガスとし,様々な製品(SNG,水素及び二酸化炭素,メタノール,アンモニア)を合成することで石油天然ガスの節約を可能であることを明らかにした。さらに,低品位炭からの様々な化学品やSNGやDME等のエネルギー製造に際しては炭酸ガスの分離工程を伴うガス化プロセスが必要となる。当面は石炭ガス化プラント運転技術を習得しつつ,炭酸ガスによる石油増進回収(EOR)や,炭層メタン増進回収(ECBM)の技術動向を見極めつつ,低品位炭ガス化プロセスの導入時期を探るのが望ましい。インドネシアの低品位炭をガス化により様々な用途に活用することで,インドネシアの経済成長と発展が達成できると考える。