抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高知工科大学では,地球高層大気中の放電発光現象である「スプライト」の観測的研究を,全国の高校と共同し進めてきた。スプライトは雷放電に関係する未知の自然現象として1989年にアメリカで発見された歴史の新しい現象で,以降およそ20年間に研究者により多くの科学的知見が得られた。2004年12月の愛知県立一宮高校チームによる高校生としての初観測を皮切りに飛躍的発展を遂げた。2006年12月には全国14のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)採択高校と高知工科大学が共同し「SSHコンソーシアム」を結成,世界最大規模のスプライト同時観測が開始された。2010年2月末までの間に計1613例を観測し,うち292例の同時複数点観測を得た。これら観測から統計的研究への礎となるデータセットを得たほか,2008年2月には大規模発光現象であるエルブスの同時観測に成功し,世界で初めてエルブスの発光高度を精密に検証した。