抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
高分子分散液晶(PDLC)は,光学的に透明な高分子マトリックス中に分散したサブミクロン~マイクロメータサイズの液晶材料の液滴から成っている。各液滴は,それ自身明確な配向ベクトルωを持っている。この液滴の配向ベクトルωは,液滴の配向ベクトル場nが均一であれば,ネマチック配向ベクトルと定義される。通常のPDLCの場合,液滴-配向ベクトルの分布は外部場がない限りランダムである。外部電場E値が,臨界値Ecより大きい場合は,全ての液滴-配向ベクトルは同じ方向に接近する。このPDLCの場合,自発配向秩序が,液滴-配向ベクトル分布中に現れ,対応の秩序パラメータは,S′=<P<sub>2</sub>(cosθ)>≠0となる。ここでθは液滴-配向ベクトルと優先方向間の角度である。これは,液晶液滴から成る系の液晶状態である。我々は,この状態を超液晶(SLC)と呼ぶ。普通のPDLC作製様式を改良することで,このSLCが実験で観察できる可能性があることが示唆された。