抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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排出量取引はCO
2を含む温室効果ガス排出削減に対する経済的インセンティブを与える手段として期待されているが,既存の排出量取引は煩雑な電子取引を必要とし,一部の大企業以外は直接取引に参加することは事実上,困難であり,この結果,排出量取引は実経済活動から乖離して,金融商品化しているひとつの背景となっている。そこで本稿では,実経済活動の中心であるサプライチェーンの中に排出量取引を取り込み,実経済活動を通じて排出削減する手法を紹介していく。これは商品管理などに利用されるICタグを,あたかも排出権(または排出枠)に関する有価証券または貨幣のように扱えるようにすることで,排出量取引を簡単化するものである。例えばカーボンオフセット付き商品に貼付された排出権を商品の購入者に渡せるようにする。また排出量取引もICタグの受け渡しだけで行えるようになるため,排出量取引が大幅に簡単化する。また,今後,予定している実証実験についても概説する。(著者抄録)