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J-GLOBAL ID：201002236530715368   整理番号：10A0561791

ユズ滓と牛ふんを組み合わせた堆肥の製造とその特性

著者 (3件)： 吉川省子 (農業技術研究機構 近畿中国四国農研セ) ,  村上敏文 (農業技術研究機構 東北農研セ) ,  藤原伸介 (中央農業総合研究セ)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 85  号： 6  ページ： 626-632  発行年： 2010年06月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 性質の異なる有機性廃棄物を組み合わせた良質な堆肥の製造を目的に,ユズ滓と牛ふんを組み合わせた堆肥化を検討した。2000年度から3年間,原料の前処理や混合割合を検討する堆肥化試験を行い,製造した堆肥品質を表示した。また,サトイモの施用栽培試験を行った。その結果,ユズ滓,牛ふん,オガクズを組み合わせ,ユズの酸の中和のため炭酸カルシウムを加え,水分を調整して堆積し切り返しを数回行うことで良質な堆肥が得られることがわかった。また,インキュベーション試験を行って堆肥熟成過程の揮散アンモニア等を検討した結果,堆肥化過程での有機物の分解速度やアンモニアの揮散は,原料のpHに大きく依存し,pHが高いとアンモニアの割合が高くなることがわかった。

シソーラス用語： ユズ ,  *堆肥化 ,  前処理 ,  混合比 ,  *サトイモ ,  栽培試験 ,  おが屑 ,  炭酸カルシウム ,  酸 ,  湿度調節 ,  堆積 ,  堆肥 ,  熟成 ,  *アンモニア ,  速度 ,  発散 ,  pH依存性
準シソーラス用語： インキュベーション ,  *ユズ滓 ,  揮散アンモニア ,  *牛糞 ,  酸中和 ,  生体成分 ,  切返し ,  堆肥品質 ,  有機物分解速度

分類 (2件)： 肥料の調製,保存  (FB05020N) ,  農業廃棄物の利用  (FB07050I)

引用文献 (6件)：

• 藤原伸介ら2004. ユズの果皮には雑草抑制物質が含まれている. 農業技術 (Journal of Agricultural Science) 59: 414-418.
• 羽賀清典2002. 家畜排泄物からのメタン及び亜酸化窒素の発生. 畜産における温室効果ガスの発生制御 (総集編). 畜産技術協会. pp. 84-110.
• 伊吹俊彦ら1999. 自動切り返しと戻し利用を特徴とする牛ふん尿の堆肥化処理. 草地試験場報告58: 38-57.
• 加藤博美ら1998. 豚ふん堆肥化における廃食用油添加の効果 (第2報) 酸性化した豚ふんの堆肥化に対する炭酸カルシウム及び堆肥の混合効果. 愛知農総試研報30: 317-322.
• 長田 隆2002. 豚のふん尿処理に伴う環境負荷ガスの発生. 畜産草地研究所研究報告2: 15-62.

タイトルに関連する用語 (4件)： ユズ ,  滓 ,  牛ふん ,  堆肥